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コラム

グルテンフリーの表示確認検査とは?検査方法の選び方とよくある質問

2026年7月28日

グルテンフリー食品の需要は、健康志向の高まりだけでなく、セリアック病やグルテン関連疾患への対応を背景に世界的に拡大しています。

現在、日本では「グルテンフリー」の表示に関する法的基準は設けられていませんが、

海外では国や地域、認証機関ごとに表示基準が定められており、食品輸出・海外展開の際に検査を求められるケースもございます。

本記事では、グルテンフリー確認検査の基礎知識から、検査方法の選び方、よくあるご質問までご紹介します。

グルテンとは?

グルテンとは、小麦、大麦、ライ麦などに含まれるたんぱく質です。

パンや麺類のもちもちとした食感や弾力を生み出す一方で、次のような疾患との関連が知られています。

•セリアック病
•小麦アレルギー
•非セリアック・グルテン過敏症

これらの疾患では、グルテンを含む食品の摂取を避けることが基本となるため、海外ではグルテンフリー食品の市場が拡大しています。
なお、CODEX規格では、小麦だけでなく、大麦やライ麦などに含まれる対象たんぱく質も「グルテン」として扱われています。

「大麦はグルテンを含まないのでは?」という疑問をいただくことがありますが、グルテンフリー表示の考え方では大麦もグルテン含有穀類に含まれます。

グルテンフリー確認検査が必要となる場面

グルテンフリー確認検査は、主に次のような目的で利用されています。

•海外向け食品のグルテンフリー表示の確認

•海外認証の取得や品質管理

•製造工程におけるコンタミネーション(意図しない混入)の確認

•グルテンフリー製品の品質保証                    

特に食品輸出では、輸出先の表示基準や認証制度に適合していることを客観的なデータで示すことが求められる場合があります。

検査方法はどう選ぶ?2つのポイント

弊社ではELISA法による3種類の検査キットを用意しており、製品や用途に応じて使い分けています。

適切な検査方法を選ぶ際には、次の2点が重要です。

① 輸出先・対象市場

海外では、国・地域・認証機関によって求められる基準が異なります。

例えば、

•FDA(米国)

•CODEX

•GFCO

•AOECS

などでは、それぞれ異なる基準や運用が採用されています。

そのため、輸出先や取得を目指す認証に応じて、適切な検査方法を選択することが重要です。

一方、日本では法令上のグルテンフリー表示基準はありませんが、

農林水産省の「米粉製品の普及のための表示に関するガイドライン」などを参考に品質管理を行うケースが多く見られます。

② 製品の種類

製品の種類によって、適した検査方法は異なります。

・発酵食品

ビール、ワイン、しょうゆなどの発酵食品では、発酵によりグルテンが分解され、通常の測定方法では検出しにくくなることがあります。

このような製品では、加水分解されたグルテン由来ペプチドを検出できる競合法ELISAが適しています。

・オーツ麦を使用した食品

オーツ麦自体はグルテン含有穀類には分類されませんが、一部の測定キットでは偽陽性が報告されています。

そのため、オーツ麦を使用した製品では、適切な検査キットを選択することが重要です。

よくある質問

Q1. 小麦製品に含まれるグルテン量を測定できますか?

グルテンフリー確認検査は、グルテンフリー表示の確認を目的とした検査であり、小麦製品中のグルテン含有量を正確に評価する用途には適していません。

その理由として、

•使用する測定キットによって測定値が異なる場合がある

•一般食品向けキットでは定量範囲に上限がある

などが挙げられます。

必要に応じて希釈測定を行うことは可能ですが、その場合の測定値は参考値として扱うことをおすすめしています。

Q2. どの穀物由来のグルテンかまで分かりますか?

現在のグルテンフリー確認検査では、「小麦由来」「大麦由来」「ライ麦由来」といった由来穀物まで特定することはできません。

一方、小麦についてはPCR法によるDNA検査を組み合わせることで、小麦由来DNAの有無を確認できます。

この方法はELISA法より特異性が高く、ELISA法で小麦以外の穀物との反応(偽陽性)が疑われる場合の確認検査としても活用されています。

ただし、小麦由来DNAが検出されなかった場合でも、大麦やライ麦など他のグルテン含有穀類が存在しないことを証明するものではありません。

まとめ

グルテンフリー確認検査では、単にグルテン濃度を測定するだけでなく、「どの市場向けの製品か」「どのような食品か」を踏まえて検査方法を選択することが重要です。

特に海外輸出では、輸出先の表示基準や認証制度に応じた検査方法を選ぶことで、品質保証や表示の信頼性向上につながります。

ビジョンバイオでは、製品の種類や輸出先、ご要望に応じて最適な検査方法をご提案しています。

「どの検査を選べばよいか分からない」「現在の製品でグルテンフリー表示が可能か確認したい」といった場合も、お気軽にご相談ください。